シルバーウィークは毎年あるもの?今年は何連休?

コラム

行楽シーズンがやってきました。

2020年9月19日から22日は4連休です。秋の連休になると耳にするのが「シルバーウィーク」と言う言葉。

いつ頃からあるのか、今年のシルバーウィークはいつなのか、調べてみました。

シルバーウィークとは

シルバーウィークは4月末から5月頭にかけての大型連休である「ゴールデンウィーク」の対になる呼称です。また、9月の連休は敬老の日を含むことから、高齢者=シルバーという意味もあると言われます。

暑さも落ち着き、出かけやすい気候になっていることから、行楽に出かける人も多い連休です。

シルバーウィークが生まれるきっかけを作ったのは、「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」に基づくハッピーマンデー制度。

もともと9月15日で日付が固定されていた敬老の日は、2003年に9月の第3月曜日と定められました。

ハッピーマンデー制度は、企業の週休2日制度も浸透してきた中で、土日月の3連休を増やして余暇を有意義に過ごすことが推奨されたもの。

敬老の日は秋分の日も近いため、曜日の並びによってはさらに大型の連休が生まれるようになりました。

シルバーウィークは、毎年あるものではない?

何となく9月の連休をシルバーウィークと呼ぶイメージですが、厳密には「5連休になった時だけをシルバーウィークと称する」とする説もあります。

5連休は、それほど頻繁に発生するものではありません。

もともと「敬老の日」は月曜ですから、直前の土日と合わせて3連休になっています。5連休になるのは、その直後の水曜に秋分の日が来る場合。

祝日に挟まれた日は「国民の休日」として休日になる制度が定められているため、「秋分の日」が水曜であれば、間の火曜日も休日になる計算ですね。

したがって、4連休である2020年は厳密には「シルバーウィークはない」とも言えます。

とはいえ、最近では5連休でなくても9月の連休をシルバーウィークと呼ぶ習慣も定着してきていますね。

ちなみに、次にシルバーウィークの5連休が発生するのは、2026年の予定です。

秋分の日が変動する理由

秋分の日は祝日法によって定める国民の祝日のひとつですが、一般的な記念日や祝日と違って日付が固定されていません。

これは天文学的な理由によるもの。

「天球上の黄経180度の秋分点を太陽が通過する時」である秋分の日は国立天文台が定めるもので、9月23日ごろになります。

先日のコラム「R60歳時記:お彼岸」にもあったように、秋分の日はお彼岸の中日にあたります。祝日法では祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶための日であるとされています。

お盆に比べてずいぶん涼しくなっていますから、お墓まいりに行きやすいのも嬉しいですね。

連休の規模は、行楽地の混雑具合や旅行代金などにも大きな影響があります。

2020年は新型コロナウイルスのために例年に比べて旅行需要はそれほど大きくないとも予想されていますが、交通機関や街中の混雑などはそれなりに起きるかもしれません。人通りの多い場所を避けるためには、平日に出かける予定を入れるのもひとつの手です。

また、すでにリタイアしている人でも現役世代の子供や孫と会う場合には休日・祝日は気になるところ。

カレンダーの並びを参考に、秋の予定を考えたいですね!

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