レポート:生まれ変わるJR熊本駅前

コラム

今日のコラムのテーマは「JR熊本駅」です。

熊本駅はいわゆる「マチ」からは少し離れているものの、やはり熊本の顔ともいうべき場所。熊本市電や多くの路線バスも乗り入れており、交通の要所でもあります。

現在は大規模な駅前再開発が行われており、注目を集めています。

今回、新駅ビル「アミュプラザくまもと」のマスメディア向けの内覧会に参加してきましたので、工事中の様子をご紹介します!

JR熊本駅の歴史

(豪雨の影響により運行停止中のSL人吉です。復活を楽しみに待ちましょう。)

熊本駅の歴史は古く、開業したのは明治24(1891)年です。

当時はまだ国鉄ではなく、九州鉄道の玉名から熊本までの延伸に伴って駅が作られました。

その後、九州鉄道が国有化されたのは明治40(1907)年のこと。

大正3(1914)年には肥後大津まで宮地軽便線が開通しました。現在の豊肥本線にあたります。この時に、駅舎は少し場所をずらして新築されています。

そのほかにも駅舎の改装、改築は何度も行われています。昭和33年、平成3年には大規模な改修がなされました。

記憶に新しいのは、平成23(2011)年3月、九州新幹線の停車駅となったことですね。

その後、徐々に高架化されたのは平成27(2015)年以降のこと。平成30(2018)年にはすべてのホームが高架になりました。

現在の駅舎は安藤忠雄氏のデザインによるもので、令和元(2019)年に完成したもの。新駅舎の完成とともに、周辺の再開発も進んでいます。

現在の熊本駅前の様子

令和2(2020)年7月末現在、白川口(東口)駅前広場の拡張整備が行われています。

熊本駅ビル(仮称)の工事も順調に進んでいるように見えます。このビルは商業施設・レストラン・映画館・結婚式場・ホテルなどが入る複合ビルで、「アミュプラザくまもと」として令和3(2021)年春に開業予定です。

アミュプラザと言えばJR九州の駅直結の複合ビル。現在は小倉・博多・長崎・大分・鹿児島中央の各駅にあり、この秋には宮崎にも開業予定。

満を辞して熊本駅にもやってくるということで、楽しみですね。

アミュプラザくまもとの内部を公開!

今回「アミュプラザくまもと」のマスメディア向けの内覧・撮影会に行ってきました。

アミュプラザくまもとは令和3(2021)年春の開業予定。延べ床面積はおよそ109,000平米になります。
工事中の見学会のため作業途中ではありますが、かなり広々とした空間であることは確認できました。

現在すでにオープンしている「肥後よかもん市場」と合わせて、全部で250ものお店ができる予定とのこと。

こちらは4階の立体庭園。「大屋根」と呼ばれる部分で、オープンエアの開放感あるテラスになります。

(写真提供:JR熊本シティ)

緑をふんだんに取り入れた空間で、人々の憩いの場になりそうです。

変わってこちらは9階、ホテルのフロントのある階です。印象的な三角屋根は結婚式場のチャペル。

完成予定図はこちら。周辺には水を張り巡らせ、水と緑に囲まれたチャペルが作られるの予定なのだそうです。

(写真提供:JR熊本シティ)

駅直結という便利な立地でもあり、人気の結婚式場になりそうですね。

進化し続ける熊本駅

明治時代から令和の現在まで、時代に合わせて変化し続けてきたJR熊本駅。

アミュプラザくまもとが入る駅ビルの他にも、熊本駅北ビル(仮称)なども建設途中であり、ここ数年のうちに駅前の景色はすっかり様変わりしそうです。

新型コロナウイルスの影響で観光客も減っている昨今ですが、熊本駅が多くの人で賑わう日が待ち遠しいですね。

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