R60歳時記:十三夜(じゅうさんや)

コラム

先日のコラムでご紹介した「中秋の名月」。

中秋の名月といえば十五夜ですが、そのあとに「十三夜(じゅうさんや)」があるのはご存じでしょうか。

十五夜に比べてやや知名度が低い十三夜。どのようなものか、おさらいしてみましょう。

十三夜とは

「十三夜」は本来は旧暦(太陰暦)で毎月13日の夜ですが、一般的には9月13日の夜を指します。
旧暦8月15日の夜を「十五夜」と呼ぶのと似ていますね。

十三夜は、十五夜のおよそ1ヶ月後。そのため「後(のち)の月」とも呼ばれます。

2020年の十三夜は10月29日です。

古代中国の「中秋節」の風習が日本に伝わった十五夜とは異なり、十三夜は日本オリジナルのもの。

十五夜の次に美しい月が見られる日であるとされています。平安時代、醍醐天皇の頃から十三夜に月を愛でる習慣ができたようですが、詳しい経緯は分かっていません。

十三夜は、新暦(グレゴリオ歴)では10月末ごろです。

稲の収穫も終わる時期のため、豊作を祝い、天の恵みに感謝しながら月を見る日として伝わってきました。

片見月は縁起が悪い?

十五夜に月見をしたら、十三夜にも同じように月見をした方が良いとされています。
この2つは表裏一体、2つで1つのようなもの。

十三夜に月見をしない「片見月」「片月見」は縁起が良くない、災いをもたらす等と言われてきました。

あまり知られていない十三夜ですが、ぜひ十五夜に続いて月見をしたいものですね。

新月から数えて13日目ですから、満月である十五夜に比べて少しだけ欠けた月になります。

十三夜のお月見は、中秋の名月とどう違う?

十三夜だけの特別な準備にあたるものはありません。十五夜・中秋の名月と同じように魔除けのススキを飾り、お月見団子をお供えして良いのです。

十五夜では15個のお団子を並べますが、十三夜のお供えは13個。

秋の収穫に感謝する日でもありますから、ブドウや柿といった季節の果物を添えるのもおすすめです。

また、十五夜の別名を「芋名月」と呼ぶのに対し、十三夜は「栗名月」などと言われます。

今が旬の栗をお供えするのも良いですね。

熊本県は全国で2位の収穫量を誇る、栗の名産地。地元の栗を使ったスイーツを食べるのも楽しそうです。

深まる秋、実りに感謝して空を見上げよう

朝晩はすっかり肌寒くなり、10月初旬の十五夜に比べて、ずいぶん季節が進んだことを実感する気候になってきました。

九州でも、山あいでは紅葉が始まりつつあります。

深まる秋の夜。たくさんの収穫に感謝しつつ、家族の健康を願って美しい月を見上げる。

今年は十三夜の夜を、そんなふうに過ごしてみませんか。

 

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