納骨堂の費用や管理費について実際に話を聞いてみた!

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以前はお墓といえば、先祖代々のもので。というのが主流でしたが昨今では「地元から離れている」「管理が大変」という理由から、納骨堂を選択する人も増えています。

しかし、いまいちシステムが分からないという面も。

また、納骨堂に入るためにはいくらぐらいかかるのかも気になるところです。

今回はそのような悩みを解決すべく、光正寺のお坊さんにお話を聞きに行ってみました。

納骨堂はお墓を建てる土地がないためできたもの

     

今回うかがったのは、熊本県玉名郡長洲町にある浄土真宗本願寺派の光正寺。

ちなみに、日本で一番多い宗派がこの浄土真宗の本願寺派で、その他にも東本願寺派や仏光寺派、起正寺などがあるとのことです。

納骨堂の造りや規模は、そのお寺によって変わるとのことですが、光正寺の場合は入って正面に阿弥陀様が祀られています。

納骨堂の元々の由来は、墓を建てる土地がないために骨を納めるために作られたものであるため、墓と違い、少ない面積でたくさん骨を納めることができます。

墓が一軒家だとすれば、納骨堂はアパートのようなものですね。 

一般的な納骨堂は80万円~120万円

これが光正寺の納骨堂。

昭和62年に建てれたもので、ケヤキの木を用いて造らています。

その他にも納骨堂の中には、大理石やアルミニウムを用いて造られているものもあるのだそうです。

納骨堂の費用というものは建設費から決まるということで、高い材料を用いて建設すればそれだけ納骨堂に納める費用も高くなります。

アパートと同じように、建設費の総額が500万円で50部屋造ったので、一部屋あたりの10万円の費用が必要という計算らしいですね。

納骨堂の一般的な費用は80万円~120万円、昔と比べて今建設されている納骨堂は費用が上がっているとのことです。

ちなみに、光正寺の納骨堂は温かな印象を与えるケヤキを用いて、昭和62年に建設されているので納骨の費用は35万円と安い方だということです。

また、納骨堂の場合は墓と違い購入するものではなく、使用する権利を与えられるだけなので管理費がかかります。

管理費もそれぞれの納骨堂により違い、一般的に年間3千円から1万円ほどで、光正寺の管理費は年間5千円とのことです。

納骨堂はお寺だけでなく地域で運営している場合もあり、納骨堂に入るための費用や管理費は自由に決めることができるので、納骨堂に入ることを検討している方はそれぞれの場所に相談に行った方がよいでしょう。

また、光正寺の場合は5年間管理費を払わなかった場合は納骨堂から退去させられ、無縁仏として骨を別の場所で保管するとのことです。 

納骨堂の上の部分には阿弥陀様が祀られています。

その下には骨を納める場所があり、光正寺の場合は2~3個の骨壺を入れることができます。

さらにその下にも部屋があり、ここにも骨を収めることができるということです。

また、納骨堂から出る場合も費用を払わなければならない場合があるとのことです。

その費用の額はお寺によって違い、法外な金額を取るお寺もあるので気を付けた方がいいらしいです。 

違う宗派の納骨堂に入っても良い

話を聞く中で一番驚いたのは、違う宗派の納骨堂に入ってもよいという事実。

極端な例でいうと、キリスト教の方でも仏教の納骨堂に入ることは可能とのことです。

しかし、儀式の時はその宗派に則って行うので、それを承知の上で入らなければなりません。

光正寺は浄土真宗の本願寺派なので、その宗派に則りお経をあげます。

「うちは浄土宗だから浄土宗のお経をあげてくれ」ということはできないのだそうです。

しかし、家で行う法事などのときは、光正寺の納骨堂に入ったからといって、必ず光正寺にお経を頼まなくてはいけないということはないのだそうです。

その時は、自分の宗派のお寺のお坊さんにお経頼んでもよいとのことです。

また、納骨堂に入る場合の手続きとしては埋葬許可証が必要なんだそう。

後は契約書を書いて押印すれば、納骨堂に入ることができます。

納骨堂は墓と違い、入ることも出ることも自由で、管理費がかかるなど、本当にアパートのようなものだなと感じました。

墓を建ててしまえばそこから骨を動かすことは難しくなりますが、納骨堂の場合は自由に移動することができるのがメリットですね。

納骨堂にするか、墓にするか迷ってる人の参考になればと思います。

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