【マメ知識】ちょっと差がつく、ものの数え方あれこれ

お役立ち情報

ものの数え方には、さまざまな単位があります。

数え方が分からない時には、とりあえず「ひとつ、ふたつ」と言っておけば間違いはありませんが、ふさわしい表現を知っておくと、さりげなく洗練された言い回しができます。

ちょっとおさらいしてみませんか。

いろいろなものの数え方一覧

ちょっとややこしい数え方のものを集めてみました。

聞いたことがあっても、日常語彙の中にはなかなか出てこないものもあるかもしれません。

ウサギ       

羽(わ)

タコ・イカ 

杯(はい)

ウニ 

壷(つぼ)

羊羹 棹(さお)
頭(とう)
鏡餅 重ね(かさね)
粉薬   

服(ふく) 包(ほう)

織物          

反(たん)
たんす 棹(さお)

数珠(じゅず)    

連(れん)

硯(すずり)

面(めん)

すだれ       

張(ちょう)

そろばん       

挺(ちょう)

太鼓(たいこ)     

張(はり)

お墓         

基(き)

屏風(びょうぶ)      

帖(じょう) 双(そう)

仏像 

軀(く)    体(たい)
神様

柱(はしら)

鳥居

基(き)

神輿(みこし)    

挺(ちょう) 基(き)

                      

座(ざ)

鎧(よろい)     

領(りょう) 鎧兜(よろいかぶと)一揃いの場合は「具(ぐ)」を用いる場合もあります。

印象を良くする数え方

また、数え方によって丁寧な印象を与えたり、高級なもののように演出することもできます。

例えば一戸建て住宅。戸(こ)や棟(とう)で数えるのが普通ですが、分譲販売の現場では「一邸(いってい)」という表現もよく見かけます。

「邸宅」「豪邸」などという単語にも使う文字ですから、「邸」は丁寧な印象になりますし、高級感がありますね。


また弁当は、家庭で作る場合などは1個、あるいはひとつが一般的ですが、デパートや料亭の折詰弁当などでは「一折(ひとおり)」と呼ばれていることも。

「個」で数えるのに比べ、ちょっと上等なお弁当、という印象になります。

いろいろな数え方ができるもの

同じものでも、さまざまな数え方ができるものもあります。

例えば雲。普段はどのように数えていますか?

一点、一片、一流れ、一叢(ひとむら)、一座、一抹など、形状やその時の文脈によって使い分ければ、風情のある表現ができそうです。

また、マグロなどの魚は状態によって数え方が変わります。

生きているマグロ→ 一匹(いっぴき)

漁獲されたマグロ → 一本(いっぽん)

三枚おろしの半身マグロ → 一丁(いっちょう)

ブロックになったマグロ → 一塊(ひところ)

切ってサクにしたマグロ → 一冊(ひとさく)

刺身の状態に切り分けたマグロ → 一切れ(ひときれ)

流通現場や料理人の世界でしか耳にしなさそうな言い方もありますが、マグロだけでもこんなに数え方のバリエーションがあるのはおもしろいですね。

 

このように、ものの数え方には実にさまざまな表現があり、日本語の奥深さを感じられるもの。

中にはあまり使われていない言い回しもあります。さりげなく孫世代にも教えてあげたいものですね。

メルマガ登録でCRASの住宅雑誌をゲット!