R60歳時記:端午の節句

コラム

5月5日は祝日、こどもの日。「端午の節句」でもあります。

男の子の健やかな成長を願う日として親しまれており、鯉のぼりや柏餅など、特別なアイテムもたくさんある賑やかな行事です。

今日は端午の節句について調べてみました。

端午の節句の由来


端午の節句は他のさまざまな節句と同様に中国から日本へ伝わり、もともとは悪い気を祓うものとされていました。

奈良時代から平安時代にかけては、宮中で端午の節句の行事が行われており、魔除けの意味がある菖蒲を髪飾りにしたり、薬玉(薬草を丸く固めて飾りをつけたもの)を送り合ったりしていたようです。

鎌倉時代になり武家社会になると「菖蒲=尚武(武を重んじる)」と考えられたことから男の子の節句になり、男子の健やかな成長を祝い、祈るものになりました。

鯉のぼりと鎧兜


端午の節句と言えば鯉のぼり、という人も多いでしょう。男の子の立身出世を願って立てるものとされています。
マンション住まいなど、現代の住宅事情では飾るのが難しいこともありますが、青空にはためく鯉のぼりは季節感があって良いものです。

ホテルなどで、4月から5月にかけては普段掲げている旗の代わりに鯉のぼりを飾っているケースもありますね。


鯉のぼりは難しくても、室内の限られたスペースでも飾りやすいのが五月人形。
鎧や兜だけのもののほか、人形に鎧を着せたもの、桃太郎や金太郎をかたどったものなど、たくさんのバリエーションがあります。

形状はさまざまながら、強くたくましく育ってほしいという願いをこめて飾ります。

さらに、鎧兜は身を守るもの。子供が災厄や病気にならず健やかに育つようにという意味もあると言われてます。

R60世代にとっては、孫の初節句にどんな五月人形を贈ろうかと考えるのも楽しみですね。
孫の鯉のぼりや五月人形を父方・母方どちらの親が買うのか、明確な決まりはありませんが、地域によって風習が異なるのも事実。出身地が大きく離れている夫婦の場合などは、注意が必要です。

<h2>孫たちと食べたい、柏餅</h2>


端午の節句に欠かせないお菓子が柏餅です。
柏は、新しい葉の芽が出るまで古い葉が落ちないため、子孫が途絶えることなく続いていくものとして縁起が良いとされてきました。

柏餅には、子供たちの健やかな成長を祈るとともに子孫繁栄の願いがこめられているのです。
柏餅を包んでいる柏の葉は一般的には食べませんが、餅に移ったほのかな香りを楽しめるのも魅力です。

端午の節句について調べてみました。

端午の節句と言っても、現代では「こどもの日」と言ったほうが通りが良いようです。
男の子でも女の子でも、未来へ向かう子供たちの健やかな成長を願う日にしたいものですね。

TAG:
メルマガ登録でCRASの住宅雑誌をゲット!