本来ならば、7月23日に開会式を迎えるはずだった東京オリンピック。
残念ながら新型コロナウイルス(COVID–19)が世界的に流行したために、1年間の延期が決まりました。
コロナ禍の中で不思議な連休だけが残された感がありますが、今週はオリンピックウィークです。オリンピックについて考えてみましょう。
過去の夏季オリンピック一覧
近代オリンピックは1896年のアテネ大会に始まり、今回の東京オリンピックが第32回。
過去60年分の夏季オリンピック大会を一覧にしてみました。
開催年 | 都市 | 国 | |
第17回 |
1960年 | ローマ | イタリア |
第18回 |
1964年 | 東京 | 日本 |
第19回 | 1968年 | メキシコシティー | メキシコ |
第20回 | 1972年 | ミュンヘン | ドイツ |
第21回 | 1976年 | モントリオール | カナダ |
第22回 | 1980年 | モスクワ | ソビエト |
第23回 | 1984年 | ロサンゼルス | アメリカ |
第24回 | 1988年 | ソウル | 韓国 |
第25回 | 1992年 | バルセロナ | スペイン |
第26回 | 1996年 | アトランタ | アメリカ |
第27回 | 2000年 | シドニー | オーストラリア |
第28回 | 2004年 | アテネ | ギリシャ |
第29回 | 2008年 | 北京 | 中国 |
第30回 | 2012年 | ロンドン | イギリス |
第31回 | 2016年 | リオデジャネイロ | ブラジル |
第32回 | 2020年 | 東京 | 日本 |
R60世代では、1964年の東京オリンピックを覚えている人も多いかもしれませんね。1964年の東京オリンピックは、昨年度のNHK大河ドラマ「いだてん」でも注目を集めました。
その後も大会ごとにさまざまなドラマが生まれ、ロス五輪・体操の森末慎二選手、バルセロナ・水泳の岩崎恭子選手など、印象的な金メダルも数多くありました。
2021年のオリンピックの日程
2020年東京オリンピックは、1年間の延期により、2021年7月23日(金)から8月8日(日)までの17日間で行われることが発表されています。
様々な調整を経てすべて同じ会場をおさえることができたとはいえ、オリンピックの延期は史上初のこと。誰も経験のない事態です。
さらに時期だけでなく、競技によっては開催地の変更もありました。東京の気温の高さを懸念したため、マラソンや競歩は東京ではなく札幌での開催となっています。
日程変更により、すでに2020年大会のチケットを購入したけれど、2021年では行けないという人には、秋以降にチケットの払い戻しがなされると言われています。
東京オリンピック・東京パラリンピック
日本でのオリンピック開催は、夏季・冬季を通じて東京、札幌、長野についで今回の東京が4度目となります。
2020年3月12日の時点で、出場資格があるのは153の国と地域です。競技種目数は、33競技339種目1エキシビション。
また、オリンピックの後には2021年8月24日(火)から9月5日(日)までの13日間にわたって東京パラリンピックが開催されます。オリンピックに比べてどうしても注目度が低いものの、パラリンピックも22競技537種目という規模の大きなもの。こちらも楽しみですね。
新型コロナウイルスを乗り越えて
一方で、まだまだ世界中で新型コロナウイルスの感染拡大がみられます。流行がおさまらない場合に本当にオリンピックを開催できるのか、開催する場合にもどのような対策をとるのか、懸念される事項は多くあります。
晴れて開催となれば、新型ウイルスへのさまざまな感染防止対策が取られる初めてのオリンピックになることでしょう。
せっかくの東京オリンピック。日本が開催国となり、時差もなく世界のトップアスリートの競技を観戦できる機会はそれほど多くありません。今後の動きを見守っていきたいですね。