最近、小学生の将来なりたい職業1位が「YouTuber(ユーチューバー)」だとか言われています。YouTuberとは、動画配信サービスYouTube(ユーチューブ)上で自身が登場する動画を配信していくサービスのこと。い今や若者のみならず年齢性別問わず、閲覧者が多く社会現象ともなり、YouTubeが人々に与える影響が大きくなっている。YouTubeと聞けば若者のイメージが強いが、熊本市西区にある輪島漆器仏壇店の永田幸喜社長は、1日に最低3本の動画を休まず公開し、これまで約1万4千本の動画を投稿している。その他SNS(会員制交流サイト)等を駆使して集客につなげている。その全てが独学。行動力と継続力で若者に負けないインターネット戦略に取り組む永田社長に話を聞いた。
朝4時半から撮影開始!毎日続けるYouTube投稿
-YouTubeに大量の動画を公開している名物社長だと聞いてお邪魔しました!すべてお一人でされているんですか?
永田幸喜輪島漆器仏壇店社長(以下、永田社長) すべて一人でやっていますよ。朝の4時半に出勤して、毎日YouTubeの動画を3本、それをFacebookにシェアして、instagram(写真投稿SNS)にも公開し、3種類のブログにもそれぞれ執筆しています。それを午前8時までに365日続けているんですよ。
-1日3本ってなかなかの量だと思うんですが。
永田社長 金はかけないんだから、手間をかけるんです。それでもYouTubeは簡単です。撮ってサムネイル(再生前に表示されている画像)に文字を入れたりするだけなので、無理なく続けられますよ。私もパソコンなんかは使いこなせないですから。
-動画の編集も自分でされているんですか?
永田社長 編集ってほどのもんじゃないですよ。ホームページ会社の人に教えてもらったスマホの無料アプリでちょこっと文字を打ってるだけです。アプリの名前も忘れたくらいです(笑)。
-YouTubeを始めたきっかけはあったんですか?
永田社長 ピコ太郎です。
-えっ?ピコ太郎ってあの?あいはぶあぺん?
永田社長 そう、それです。あれを見て良いなあと思ったんですよ。でね、丁度その頃時代はインターネットだって本を読んでいて、なにか始めたいと思ってたんです。簡単にできるならやってみようと。新聞も発行部数が減り、テレビも視聴率が落ちる中で、無闇にチラシ配っても意味がないんですね。だから配信を始めてみようと思ったんです。
-なんだかYouTuberというよりテレビショッピングみたいなノリですもんね。
永田社長 私が個人としては日本で一番仏壇を売っているトップセールスマンなものですから、トークが中心になるんですよ。明るい気持ちで見てもらおうと、衣装を着たりしながら頑張っていますよ。
小さいお店こそインターネットを使うべき
-正直、1本辺りの再生回数が1桁~2桁くらいって少なめじゃないですか。それでも続けられる精神力がすごいなって思うんですけど。
永田社長 そんな1000回も1万回も再生されるような人気者じゃないですよ(笑)。1本あたりの再生数が10回でも、1万本公開したら10万再生なんです。小さな仏壇店ですが、ブログなども含めて1日に100人の方がサイトを見てくださっています。そこから売上に繋がっているんですよ。
ーそんなにネタが思いつくのがすごいです。
永田社長 お客さんが検索してくれそうな話題をタイトルにしているので、そこを先に考えて話しているんですよ。「熊本市 中央区 仏壇」で話すこともあれば、「熊本市 西区 仏壇」で話すこともあります。内容はあまり変わらないです。ちなみに、一番見られている動画は過去帳の動画で、残念ながら仏壇の話ではありません(笑)
ー年齢を感じさせない実行力ですね。
永田社長 この不況の世の中で、小さいお店が生き残っていくにはYouTubeやブログは最適だと思います。喋るか書くかで得意な方からとりあえずやってみると良いんです。基本的にタダでできることですからね。私も使ったお金はスマホ用の三脚買ったくらいです(笑)。年齢は関係ないので初めて見ると良いでしょうね。私にだってできたんですから。
年齢は関係ない!バリバリ現役YouTubeおじさん
輪島漆器仏壇店の永田社長はYouTubeやブログなど独学ではじめて売上につなげています。インターネットは若者のものというイメージが強いですが、使い方次第でいつからでもスタートできます。
なにも仕事だけではなく、趣味などの動画を撮影して仲間を集めたりするだけでも、楽しめそうです。
遅いと思わず、スマートフォン1台で始められるYouTubeに挑戦してみても面白いですね!
R60編集部のハーフ60、アラサー男子。平成生まれの昭和好き。