今回の、小さな旅の舞台は北海道。
札幌市から150キロほどの距離にある美瑛(びえい)町。
私たち九州人にとって「北海道らしい」と感じられる田園風景が美しい町です。
色とりどりの花が咲き誇る観光農園や、さまざまなCMなどで使われた木立などで知られています。
筆者が訪ねた日は、生憎の曇り空。厚い雲に覆われた灰色の空の下では、少し物足りない景色も多いように感じられました。
そんな中で、季節や天候を問わず楽しめると感じたのが「青い池」。全国から多くの人が集まる、人気の観光地です。
青い池とは
正式名称は「白金青い池」。アルミニウムを含んだ水が、この青色の正体と言われています。
アルミニウムを含んだ水がコロイド状になり、人間の目には青い光を反射して映るため、このような青い池に見えるのだそう。
水面の色は季節によって変わりますが、白味がかった水色であることが多いようです。
福島県の「五色沼」や、中国の世界遺産「九寨溝」を思わせる、不思議な色合いの池です。
筆者が訪れたのは9月下旬。立ち枯れたカラマツの木が、さらに神秘的な雰囲気です。池の中でも場所や角度によって、さらに少しずつ色合いが違って見えます。
「インスタ映え」する場所として、人気の青い池。新緑や紅葉との対比が楽しめる季節もおすすめです。
これほどの曇り空でも、美しい青色が見えました。よく晴れた日には、さらに目の覚めるような美しさが楽しめることでしょう。
青い池の源流「白ひげの滝」
青い池から美瑛川の上流に向かって3キロほど行ったところにある「白金温泉郷」。
この地には、青い池の源流と呼ばれる「白ひげの滝」があります。
岩肌を流れ落ちる滝の水と、その下を流れる美瑛川。すでに美しい青色をしています。
また、橋の上から下流方面を眺めると、北の大地らしい渓谷美を楽しめます。
白金温泉には温泉宿もいくつかあるので、ゆっくり1泊するのもいいですね。
美瑛への行き方
青い池があるのは美瑛町。札幌か旭川を拠点とする旅で訪ねるのが便利です。
・レンタカーの場合
北海道はとにかく広く、見所が点在しています。観光客ならばレンタカーを利用して回るのが便利です。
途中で寄り道ができるのも車ならでは。
札幌から向かうなら美瑛までは車で3時間半ほどです。ただし雪や路面凍結がある冬は、運転を避けたほうが良いでしょう。
・列車の場合
札幌から向かうなら、旭川まで特急列車を使い、旭川から富良野行きの普通列車に乗り換えます。
札幌から旭川まではJRの特急ライラック・特急カムイ等で1時間半程度。旭川から美瑛までは普通列車で35分程度ですから、乗り換えも含めて2時間半程度かかります。
【白金青い池】
所在地:北海道上川郡美瑛町白金
駐車場:270台(有料)