JRの「青春18きっぷ」を使ってみたこと、ありますか。
名前は知っているけれど、実際に利用したことはないという人も多いのではないでしょうか。
でも、R60世代にとっても、実はかなり使えるおトクなきっぷなんです。
若者のもの、と思い込んで使わないのはちょっともったいないかもしれません。
今回のコラムでは、青春18きっぷの概要、使い方や買い方についてまとめてみました。
青春18きっぷとは
青春18きっぷは、日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーが乗り降り自由になるきっぷです。
いつでも使えるものではなく、年に3回、春・夏・冬に発売されます。
下記は2020年に発売される青春18きっぷの発売期間と利用期間です。
きっぷの種類 | 発売期間 | 利用期間 |
春季用 | 2020年2月20日(木)~2020年3月31日(火) | 2020年3月1日(日)~2020年4月10日(金) |
夏季用 | 2020年7月1日(水)~2020年8月31日(月) | 2020年7月20日(月)~2020年9月10日(木) |
冬季用 | 2020年12月1日(火)~2020年12月31日(木) | 2020年12月10日(木)~2021年1月10日(日) |
5枚つづりで、料金はおとな・こども同額の12,050円です。
1枚あたり2,410円なので、1日あたり2,410円以上JRの普通や快速の列車に乗れば元が取れる計算ですね。
青春18きっぷという名前からして「若い人のもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は年齢制限はありません。老若男女、誰でも利用できるんです。
買える場所は、全国のJRの主要駅や旅行会社の支店・営業所などです。窓口へ並ばなくても、券売機でも購入できます。
1人でも、2人以上でも使えます
青春18きっぷは5枚セットなので、1人で5日間使っても良いですし、夫婦2人で1泊2日の旅行+1人で日帰り旅行という使い方もできます。
5人グループでの日帰り旅で使うことも可能です。新型コロナウイルスの流行がおさまったら、仲良しグループみんなでワイワイ出かけるのも良いですね。
ただし複数人で使う場合は、同一行程での利用に限るという点に注意しておきましょう。
例えば熊本駅を起点にする旅の場合、1人だけ水前寺駅から乗車したい、というような使い方はできません。水前寺駅から乗車したい人は、熊本駅までは自分で別途乗車券を購入する必要があります。
また、青春18きっぷは新幹線を含む特急や急行列車には使えません。旅程の一部で新幹線を使いたい、というような場合には、別途乗車券を購入する必要がありますのでご注意を。
青春18きっぷで、どこへ行く?
(写真は愛媛県にあるJR予讃線の下灘駅。撮影スポットとして鉄道ファンに人気の駅です。)
先ほどお話ししたように、青春18きっぷだけでは新幹線・特急・急行などには乗れません。
ローカル線にコトコト揺られながら、車窓の風景を楽しみながらのんびり出かけるような旅に向いています。乗り降り自由なので、ふと心ひかれた風景を見つけたら、予定になくても次の駅で下車してみることだってできます。
または、必ずしも家の最寄駅から青春18きっぷで出かける必要はないのです。新幹線や飛行機などで出かけた先で使う、というのも有意義な方法です。
たとえば熊本駅から博多駅までは青春18きっぷは使わずに新幹線で移動し、その先は門司港へ向かったり山陰本線を目指したりする、気まぐれな旅へ。
新千歳空港まで飛行機で行き、JR北海道の普通列車で北海道最北端の地である稚内(わっかない)を目指す、なんていうのも楽しいかもしれません。
時刻表をめくる楽しみもありますが、今はスマートフォンのアプリを使えば、複雑な乗り換えも簡単に検索できる時代です。
青春18きっぷの自由気ままな旅、出かけてみませんか。
*2020年7月現在の情報です。最新情報はJR九州のホームページやJR九州の各駅などでご確認ください。